上野まちづくり憲章

上野まちづくり憲章

前文

天海僧正の寛永寺開基以来、門前の盛り場として栄え、近代日本の激動の時代において何度も歴史の表舞台となってきた上野。さまざまな立場で街と杜に関わる人々がともに築いてきた上野には、多様な都市的魅力が狭いエリアに凝縮し、世界的にみても独特な街となっています。数々の文化施設が世界の粋を集めている杜と、特色ある商いや賑わいが東京の粋を体現してきた街が一体となって、私たちは、多くの人に愛されてきた上野の魅力を磨き続けます。

1 さまざまな立場で上野に関わるすべての人たちは、上野の一員であることに誇りを持ち、自分たちの街の価値向上を主体的に考え、行動します。

2 北の玄関口から世界の玄関口へと発展してきた街にふさわしく、訪れる誰もが居心地のよさを感じられる懐の深い上野を目指します。

3 上野の杜や不忍池の緑豊かな環境を守り、質の高い住空間と商業、駅と文化施設が調和した形で持続的に発展する上野を目指します。

4 さまざまな立場で上野に関わるすべての人たちは、街中の迷惑行為や危険の芽に常に目を配り、自然災害などのリスクに常に備え、困っている人には手を差し伸べる安心安全な上野をつくります。

5 さまざまな立場で上野に関わるすべての人たちは、歴史あるこの街で築かれてきたコミュニティと、そこで伝えられてきた粋な気質を、次世代に継承します。

6 さまざまな立場で上野に関わるすべての人たちは、この街の豊かな文化的環境で積極的に交流し、自らの個性や技芸をもって上野の魅力の担い手・発信者となることを目指します。

7  世界中から上野を訪れる人々に、上野で歴史的にはぐくまれてきた文化や多様性を尊重し、ルールを守って街と杜を楽しむように促します。

8 上野の杜の文化施設とともに、さまざまな人々に芸術に親しみ表現・交流する場を提供し、上野を訪れる人々が杜と街を広く回遊できる環境の構築を目指します。

9 地元の基礎自治体である台東区は、上野に関わる人たちと緊密に連携して街と杜を支え、上野の価値向上に積極的な役割を果たします。

行動指針

1 上野の街の人々が主体となるエリアマネジメント団体を設立し、関係諸団体の調整・支援を行いながら、統一的・横断的な戦略のもと街の課題解決と価値向上に努めます。

2 上野で観光・商業・まちづくり・住民自治などに取り組んできた諸団体は、緊密に連携して街の課題を常に共有し、エリアマネジメントに協力します。

3 さまざまな立場で上野に関わる人たち、およびこれから上野に関わっていく人たちは、周囲の環境や街全体のことを考えて、商いや建物の新改築、広告物の掲出を行い、エリアマネジメント団体に相談しながら進めます。

4 それぞれのエリアごとに特色ある商業集積と街のありかたを生かすために、上野を構成するそれぞれの地区や通りに関わる人たちは、エリアマネジメント団体の支援のもと、景観や道路利活用などに関する諸問題に取り組みます。

※本「上野まちづくり憲章素案」は、副都心上野まちづくり協議会が、将来的な上野地区エリアマネジメント団体への発展的改組を目指して、同会の行動指針として定めるものです。