上野まちづくり協議会

令和6年10月27日「上野広小路ヒロバ化社会実験」を開催します!

「上野広小路ヒロバ化実験」は、中央通りの一部と袴腰広場を「杜とまちの回遊性向上」の懸け橋とするため、上野まちづくり協議会(主催)と台東区(共催)で行う試みです。道路の一部を歩行者のための場所とし、公園と一体的に活用することで”杜からまちへ”、”まちから杜へ”歩いてまわれるように、道路上で滞在できる仕掛けやキッチンカーの出店、音楽演奏などを実施します。この試みを体験しにぜひ現地へお越しください!

上野の「えき」と「まち」をつなぐ

社会実験のチラシはこちら(PDF:4,137KB)

開催概要

杜・まち・えきの回遊性向上に向け、道路空間の活用可能性の検討につなげることを目的に上野まちづくり協議会(主催)と当区(共催)が連携して上野広小路ヒロバ化社会実験を実施いたします。

本社会実験は、上野駅前のパブリック空間においてマーケットの開催や音楽演奏を実施し、杜、まち及びえきとの回遊を促します。また周辺の同日開催イベントや地域で活躍する方々とも連携することで、歩いて楽しい上野のまちなかを実験的につくります。

昨年度の「上野広小路ヒロバ化実験」の様子

日時・開催場所・交通規制について

日時

令和6年10月27日(日曜日) 14時から20時まで
(※荒天時:イベント中止、交通規制は実施)

開催場所

中央通り一部区間(JR上野駅広小路口前)

交通規制

本社会実験に伴い、下図のとおり10月27日(日曜日)12時~21時まで車両交通規制が実施されます。
また上記時間帯は、東西めぐりんの 24京成上野駅 停留所には停車せず、迂回ルートにて運行します。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解・ご協力をお願いします。


開催趣旨

上野のメインストリート・中央通りはかつて、歴代の江戸幕府の将軍が江戸城から寛永寺に至る御成道でした。門前町として開けた上野を貫く通りはまっすぐ上野山内に延び、その山と街の境目に袴腰の広場がありました。

時は移り明治時代になると、上野の山はさながら文明開化の展示場として、文化施設の立ち並ぶ近代公園となりました。政府は変わっても、江戸/東京の文化の中心としての上野の山の重要性は変わりませんでした。そして、上野公園に至る中央通りは、単なる交通のための道路ではなく、行きかう人々が思い思いに振る舞うまさに「広小路」であり、街と公園をつなぐ袴腰広場こそが上野の玄関口だったのです。

明治12年(1879年)の袴腰周辺

昭和4年(1929年)の袴腰周辺

さらに時代は下り、モータリゼーションの時代になると、中央通りの主役は自動車になり、街と山をめぐる人々の回遊性や上野としての一体感が失われてしまいました。それでも1970~80年代の週末には歩行者天国が開催され、上野の街の真ん中の路上に、さまざまな人たちの笑顔が溢れる時代がありました。

昭和48年(1973年)の中央通り

それから50年。少子高齢化とインバウンド観光の隆盛、そして脱炭素が求められる時代になり、街の主役をふたたび歩行者に取り戻してゆくことが大きな社会課題になっています。この上野広小路ヒロバ化実験は、将来的な上野地区の歩行者優先化と、街と山をつなぎ上野を象徴する玄関口の再構築というビジョンのもとに、中央通りの一部を車両通行止めにし、居心地のよい路上空間を1日限定で復活させる試みです。晩秋の1日、ビールやコーヒーを片手に、上野の真ん中でこの街の過去と未来に思いを馳せていただく機会となれば幸いです。

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上野まちづくり協議会 会長挨拶

上野まちづくり協議会のホームページをご覧いただきありがとうございます。

当会の活動は古く30年余にわたり受け継がれています。

江戸時代に始まる上野の歴史は江戸城の鬼門にあたり祈祷寺として寛永寺が建立され、その後徳川家の菩提寺となりました。江戸明暦の大火で下谷広小路が、戊辰戦争により明治政府が上野恩賜公園を、関東大震災で昭和通りが、東京大空襲、戦後復興でアメ横が出来ました。幾度となく大きな歴史の節目に登場する上野。変わりゆく上野。

当会は2018年に台東区の依頼から、上野まちづくりビジョン素案をまとめ提出しました。その後台東区が上野の20年後の上野ビジョンをまとめたのが2020年3月です。

そして、今、未曽有うのコロナ災禍の中で街の賑わいも大きな変化を迎えています。

オリンピックに照準を合わせた東京大改造の大規模開発からはすっかり抜け落ちた上野ですが、江戸から続く町人、職人の文化も残り、一方で日本を代表する博物館、美術館、動物園、豊かな緑と水が混ざり合う上野の魅力は、かけがえのない資源としてこの先も残していかなければなりません。

上野のまちづくりの歴史は災害や行政によって形作られたように見えますが、どっこい上野に関わる全ての人々が、寄ってたかって作り上げたとも言えます。多様で重層、人間味のある場所だと思います。当会は、そんな上野の将来に責任と誇りをもって活動を続けていきます。

どうぞ、ご関心のある方は、この「わいわいがやがや」の当会にご参加下さい。皆さんで更に面白い街、まちを作っていけたらと願っています。

令和5年5月 会長 佐藤一也

会長 佐藤一也上野中央通り商店会
副会長 冨坂伸吾上野中央通り商店会
副会長 桜井正人上野中央通り商店会
副会長 田中勇ジュエリータウンおかちまち
副会長 長岡信裕上野2丁目仲町通り商店会
監事 中村明彦上野中央通り商店会
監事 二木忠男アメ横商店街連合会